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2008年4月 7日 (月)

1日1ミリ 10年で365㎝

一人前の寿司職人になるには飯炊き3年 具炊き3年 にぎり3年 一人前に10年と言われたそうですが、今は回転寿司になり寿司ロボットが寿司職人に代わっています。こうなるとどうしても寿司職人のステータスが下がってしまいます。ドラマ「菊次郎とさき」の菊次郎はペンキ職人を生業とし子供が4人とおばさん(菊次郎の)の家族7人の生計を立てています。しかし今ペンキ職人で7人家族が生活していけるでしょうか。建材がかわってプレハブ住宅が台頭し外壁に木材を使用している家が減りマンションに住む人が増えた現代では到底難しいのではないでしょうか。私はそこから職人気質という言葉がなくなってきたと考えます。お笑いの世界も同様で以前なら師匠のところにいって何回も頭を下げ弟子入りし師匠の身の回りの世話や家の掃除などをして修行を積んで10年くらいでものになるという時代から師匠も持たず素人であってもテレビの番組で勝ち抜けばひっぱりだこの人気者となる世の中となりました。つまり知名度が実力を陵駕する現象が起きています。ブログも同じで人気タレントが一行書いて顔写真を貼れば簡単に多くの人がアクセスしてくれますし何年経っても芽が出ない、賞が貰えないプロの修行を積んだ作家がいるかと思えば芸人が偏差値の低い学校を売りにして人気を得て偏差値の高い人であっても一生、本など出せないものなのに簡単に実体験を小説にしてテレビに出る毎にその本をアピールする事から学識経験者の本よりも売れるという現象が起きていると考えます。正に少し前に流行ったタカアンドトシの欧米化の時代です。漫才師も死語になりお笑い芸人というカテゴリーで漫才・コント・喜劇役者の間の壁もなくなりました。

私はそういった変化が良いか悪いかと記述するつもりはなく、そういう時代であるということを強く認識しないと時代後れになってしまうと考えているのです。自信を持って言える事は大木の下にはその3倍の長さの根がはっているという事実です。目に見えている歯の3倍の長さのものが歯茎のなかに隠れていると歯科医は言っていましたし氷山も見える部分は2割以下で8割以上が海中にあるそうです。よって時代を認識する目は仕事をする人にとって重要ですが基本・根幹・本質のようなものは常に自然の世界から見つけるように心掛けないと知らない間に時代の風に吹き飛ばされているという事もあるかもしれません。例えばマスコミは年初になると必ず「今年の日本はどうなるのか」という番組を放送しますが、「今年の日本はどうすべきか」という番組は見あたりません。「どうなるのか」と考えながら生きる一日と「どうすべきか」と考えながら生きる一日の積み重ねではどうなるでしょうか。一進一退、散歩進んで二歩下がるという時代に振り回されれば一歩進んで10歩下げることも考えられます。しかし「どうすべき」かと考えて確実に1ミリ進めば10年ともなると3m65㎝も違ってきます。ですから時代に流されるのではなく時代を作るのだという主体性を持つことが重要なのではないでしょうか。

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