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2008年5月20日 (火)

NHKスペシャル『沸騰都市 第2回 ロンドン 世界の首都を奪還せよ』を見て。

嘗てロンドンの貴族達が舞踏会を繰り広げた場所で、今は会食・会合が行われています。近年、外国株の60%を占めるロシア人の台頭が顕著です。ロンドン郊外に6万坪の大邸宅を持ち、他にもう一つ大邸宅を所有しているロシア企業のオーナーの個人資産は45億とか。嘗て大英帝国といわれたイギリスはNYに奪われた世界の首都をロンドンにと必死に外国資本を受入ています。

ロシアの富豪達の一番の資産形成の下となったのは資源価格の高騰でした。しかし、物作りの国でないロシア社会主義体制の下でベンチャー企業を立ち上げることは相当なリスクがあり、有り余ったお金を投資して増やしていくというアメリカナイズされたロシアの実業家達は、距離的にも近い嘗ての大英帝国のロンドンに集まってきています。そんな中でプーチン政権を批判したロシア治安機関の職員がロンドンで毒殺されるという事件が発生しました。富豪達は人間関係を築き投資をして更に儲けようとする集団ですので心おきなく話す環境を望みます。しかしロシアでは、それが無理だと知った富豪達がイギリスのロンドンで気が抜けて思わず発した言葉がロシア当局にとって都合の悪い場合があります。プーチン政権が外国に流出しロシアに還元されない個人資産を認めるか認めないかの問題が現れるのではないでしょうか。

イギリスはサブプライムローンで躓いたNYから資金をイギリスに集めようと国策にも似た大英断で外国人の税金を安くしましたが何処まで続けられるかは定かではありません。日本でイングリッシュを英語という様にイギリスは英国であり嘗て世界を席巻していました。よって、たかだか建国200年のアメリカに劣等感はありません。他方アメリカはアジアでもなく祖国のようなイギリスに対しバッシングするのは躊躇われることから両者の争いは熾烈を極めていくのではないかと思います。

ロシア人の富豪が政治的・経済的に見ても安心のおけるイギリス市場に溶け込もうとしている最大の理由は、嘗て米ソ冷戦時代といわれたようにアメリカとは組みたくないという心のメカニズムが働いているのかもしれません。

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コメント

はじめまして。現在経営大学院に通う勤労苦学生です。
NHKスペシャル沸騰都市第2回ロンドンについて、検索していたら勇気凛々様のブログにたどり着きました。
突然のコメントご容赦下さい。

最近、NHKスペシャル「沸騰都市」を知り、動画サイトやNHKオンデマンドで番組を観ていたのですが、「第2回ロンドン」だけは何処にも見当たりません。(不思議なことですが、NHKオンデマンドでも提供されていません。英国から番組に対する圧力でもあったのでしょうか?)
現在、研究テーマで企業の社会的責任投資(SRI)などを考察しており、その中で国際的な投資資金の流れの背景なども取り入れています。NHKは番組の品質が高いので、当時のイギリスの状況を知る上でも是非観ておきたいと考えているのです。
つきましては、もし勇気凛々様がこの番組の録画をお持ちでしたら是非お貸し頂きたいと思います。もちろん学術目的のみで、鑑賞後は削除することをお約束します。
宜しければ、メールにご返信下さい。
宜しくお願い致します。

投稿: 大学院生 | 2009年11月28日 (土) 22時51分

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