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2008年6月24日 (火)

地球ドラマチック 『象はなぜ殺し屋になったのか』③

③について

その後、被害は牛だけに留まらず、マサイの人たちまでゾウに襲われました。本来、人間がゾウを殺そうとして襲われることはあっても何も危害を加えることがない人をゾウが襲うことはありませんでした。それは人間に見られる 強いストレスからくる心的外傷後ストレス傷害(PTSD)或いは不完全な家庭で育ち幼いときから暴力を受け続けた子供が、その体験から成人になっても心理的外傷として残ってその後遺症が残ってしまうアダルトチルドレン(AC:Adult Children)のような現象がゾウたちにも起きていたわけです。

リーダー不在のゾウは仲間と遊ぼうともせず皆、孤立しています。多くのゾウは小僧時代に父親や母親を目の前で殺された体験を忘れられないようです。小ゾウはラッパの様な甲高い声で泣き叫んでいます。このような甲高い声は通常は大人のゾウが仲間に助けを求める時にだすものです。まるで父親・母親ゾウが仲間に助けを求めるために命からの甲高い叫び声を聞いた事を記憶していて思い出しているようです。

ゾウ達の社会を人間が乱したために子ゾウ達に大きな精神的ダメージを与えました。子ゾウは母親を一番恋しがる時期に目の前で母親ゾウや父親ゾウが殺されるのを目の当たりにしました。反対に母親ゾウの前で子ゾウが殺されもしました。母親ゾウはその仕返しをするかのようにマサイ族の命の糧である牛を殺し始めました。大人しい草食動物のゾウが同じく草食動物の牛を殺すという事じたいが異常です。彼女を見ていると「私の可愛い子供を殺したから私はお前達の牛を殺す」といっているように見えます。

ゾウは人間同様、家族が愛情で結ばれています。人はこの絆を喪失すると深い心の傷を負うように実はゾウも家族や仲間が死ぬと遺体に近づいて鼻で骨に触れ哀悼の意を示すかのような行動を取ります。それは偶然ではない証拠にゾウたちは繰り返し骨の傍にやってきては同じように死者を忍んでいました。彼らは仲間の死を理解していてゾウの骨とそれ以外の骨の区別が付いていました。ゾウが何かを殺したとき直ぐに立ち去らず、とりわけ憎い人間を殺したときにはジーと立ち続け砂をかけて、また佇んでいました。

野生のゾウは雌をリーダーとし何世代ものゾウが一緒に暮らす高度な家族体系を維持しています。ゾウは非常に感情が豊で知能が高い動物で群れを勝手に離れたり赤ん坊をさらったりすればゾウの社会は崩壊します。

強い恐怖・トラウマで攻撃的になっています。心的外傷後ストレス傷害(PTSD)=心に加えられた衝撃的な傷が元となり、後に様々なストレス障害を引き起こす いう疾患は1980年代に認知を得ましたが、これは動物にも起こる事という事が分かりました。

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