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2008年7月10日 (木)

カンブリア宮殿 千房をみて。

 2008年6月30日放送のカンブリア宮殿のゲストは、お好み焼きチェーン千房(チボウ)社長である中井政嗣(なかい・まさつぐ)氏を取り上げていました。

 中井さんは1945年に奈良県の貧しい農家に生まれた為に中学しかいけませんでした。義兄のレストランに勤めていましたが、その義兄の紹介があって、お好み焼き屋を始めました。中井さんは35年前に開業して現在国内58ヵ所、ハワイにも出店しています。年300万人の客が集まる人気店とのこと。

 感銘を受けたのは99%の経営者が組織と言えばトップダウンの三角形を思い浮かべますが社長は真反対の逆三角形の組織形態をとっています。

一般的に表現すると一番偉いのは顧客、次が社員 アルバイト 課長 部長 役員 社長の順で 社長は一番下に位置するイメージで経営していることです。つまり顧客と接している順番に偉いということになることです。

 司会の村上龍さんも、この発想にはびっくりしていましたが、私も感銘をうけました。ドラッカーを超えていると思ったからです。

 開業当時は赤字続き暇すぎて憂さ晴らしに自転車にオカモチを持ちながら走っていると 「出前をするお好み焼き屋さん」というイメージが浸透して注文がふえました。従業員が「お客さんは忘れ物すると取りに来て又食べてくれる」というのをヒントにディスプレーとしてあった柿の木に願い事を絵馬を書いて吊ってもらう事にしました。例えば合格祈願とでもかいて貰う事出来ればリピーターになってもらえるというアイデアが大当たりしたのです。

 お好み焼きといえば、当時は”おばちゃんがするもの”というイメージがあったのですが、それを企業化していきます。お好み焼きは人海戦術の必要性が生じてきます。猫の手も借りたい。それなら猫以上なら使うという方針で身元保証人不要・学歴無用・無試験としました。すると千房にやってくるのは“ヤル気の無い若者”“挨拶もロクにできない若者”ばかり。しかし社長は家庭に連れて帰り、三年掛けて一人前にし独自の人材育成術で全国展開していきました。つまりお好み焼きで成功したと云うより人材育成教育をしている社長の職業がお好み焼きさんだったという印象を受けました。

今や社長は大阪ガスや楽天など、大手企業から“人づくり”の講演依頼が殺到して年間60回以上の講演。その中で高校の資格を得るために通信教育で高卒資格を得たとのことも。「絶対クビにしない」「学歴、成績、身元保証は一切問わない」そう豪語する社長…どんな社員でも一流に変えてみせる人材育成術とは「花には蝶々が集まる、糞には蝿が集る。だからトップが花なら蝶々が、トップが糞なら蝿がくる」と言いきります。

相応しいものに相応しい人物が集まってくると云っていたのが印象的でした。
いま外食産業は、慢性的な人材不足に悩んでいる。ある調査によると、学生が就職したくない業種のランキングが「外食産業」ですので話に説得力がありました。

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