映画・テレビ

2015年10月19日 (月)

ドラマ版 下町ロケットの感想 研究開発は必要か

 私は最近のテレビが面白くないのでドラマも殆ど見ないのだが「下町ロケット」は原作からのファンで阿部寛主演ということもあり楽しみにしていた。初回の視聴率は16.1%とここ最近のドラマとしては高評価といえる数字だ。

  ドラマの感想としてはまずまずの出来、まあ良いかなといったところだ。あまり大きな期待をしているとハードルが高くなりすぎて反動が強いからドラマと原作は違うと割り切る必要がある。最初は阿部ちゃんが下町の社長という泥臭い役が似合うのか。ちょっとエリート感に寄りすぎてしまうのではないかと思っていたがそんな心配は無用だった。流石の演技力で見ていて惹き付けられるものがあり、これは役者としてというより阿部寛という人物の持つ魅力だろう。 

 白水銀行から佃製作所に出向している殿村は原作と違い性格に嫌味ったらしい要素が追加されていた。白水銀行の定期解約やナカシマ工業との和解案拒絶のシーンでより殿村を引き立てようという意図は分かるが少々過剰すぎるのではと感じた。ルーズヴェルトゲーム、半沢直樹然り、この作品を手がけてきた監督は所々で過剰な演出が見うけられ、いやいや大袈裟過ぎるだろ。という突っ込みを入れたくなってしまうのが個人的には玉に瑕だ。後は財前役吉川晃司の演技があまり上手くなかったのでもう少し上手い人を財前役には据えて欲しかったかな。吉川ファンには申し訳ないけど……。 

 さて、この物語の焦点には「研究開発」がある。研究開発してもそれが必ずしも利益に結びつくとは限らない。尚かつその利益は出たとしても先の話、短期的な利益に即結びつくことは稀だ。それでは研究開発を止めて良いのか。これは非常に難しい問題だが私は技術開発を止めて短期の利益を優先しても将来的には立ちゆかなくなると思う。 

 技術力というのは「働く人の経験や技術開発の蓄積」に他ならない。それを止めてしまえば新たな技術を他から取ってくるしかない。しかし他から取ってくるといってもそれはライセンスの取得であり真の技術力を持っているとは到底いえない。そして一度技術開発に立ち後れればその差を巻き返すには倍以上の投資が必要になる。その技術力を埋めることが出来なくなった企業はフォルクスワーゲンのように不正によって技術の不足を補い。それが露顕したときには企業そのものを吹き飛ばすことになる。 

 技術力がなくなれば企業に優位性がなくなり自社の生産能力は低下していく、そうなれば技術力の勝る他の企業に勝つことは難しい。技術力こそが日本経済を牽引してきた最大の武器なのだ。日本の終身雇用制度は経験やノウハウ、技術を社員に蓄積させそこから新たな発明や工夫が生まれ新製品を作ってきた素晴らしい土壌を形成していた。今は派遣社員や非正規が増え株主を重視せよというグローバル株主資本主義的な思想が日本を覆っている。株主は会社を成長させてくれるのか。会社が困ったとき助けてくれるのか。そんなことはありえない株主は自分が如何に儲かるかしか考えていない。その企業が困ろうと社員がどうなろうと知ったことではないし業績が落ちればあっと言う間に次の企業へと投資先を変えていく。 

 社員を人件費として見なし技術開発を無駄金と切り捨てる。これでは徐々に技術力が衰退し、やがて自分達だけでは何も作れなくなる。これが日本全体に広がれば日本は競争力を失い発展途上国になるだろう。重要なのは将来に対する「人材投資・技術投資」願わくば日本の全ての企業に佃製作所のような社員を大切にし、技術を磨く日本精神を持ち続けて欲しい。その為にも先ずはデフレ脱却だ。

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2015年9月19日 (土)

プロフェッショナル サイバーセキュリティー技術者 名和利男を見て

番組HPより 

サイバーセキュリティー技術者の中でも最高の技術を持つ“トップガン”と称され、日本のみならず世界からも注目を集める、名和利男(44)。その仕事の大きな柱の1つは、サイバー攻撃を受けた可能性のある国や企業から依頼を受け、その実情を正しく捉えることにある。例えば、データを破壊したり盗みとったりするマルウェア(悪意のあるソフトウェアの意)が紛れ込んでいるかどうか、また紛れ込んでいる場合、どのような悪さをするものなのか、その対応は一刻を争う。

しかし年々巧妙化し、かつ悪質化しているサイバー攻撃において、攻撃の実態を正確に把握することは難しくなっている。そこで名和は、こうした緊急対応のとき、つねに「攻撃者になりきる」ことを心得に作業にあたる。
時に何万行にも及ぶ膨大なプログラムの中から、通常あり得ない、異常な文字列を見つけ出すこの作業。文字や数字の羅列からいち早く異常な文字列を見つけるためには、たとえば、「金」や「個人情報」など、攻撃者はどの情報を狙っているのか、想像力を働かせながら探すことが重要だと名和は考える。

名和のもとには、その抜群の解析力を頼って、ほかでは解決できなかった案件が集まる
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名和の仕事のもう1つの大きな柱は、攻撃者を特定する追跡作業だ。名和は、攻撃者が情報交換などを行っているコミュニティサイトに入りこみ、公開されている攻撃者の写真や住所などの情報を入手していく。そして、攻撃の事実とその人物が特定されたとき、身元がばれていることを相手に突きつける。身元が判明している事実に、相手は攻撃する意欲を失うのだ。また、攻撃者はほかで成功した攻撃手法を使い回したり、みずから開発したマルウェアをベースとして設計変更をすることが多い。その動向を把握出来ていれば、事前に対策も打ちやすくなる。「増加の一途をたどるサイバー攻撃に対しては、守るだけでは、十分ではない」――名和は、攻撃を根絶させたいと挑み続けている。

攻撃者特定の作業が、今回初めてカメラに明かされた
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名和は、さまざまな機関や企業で、実際に攻撃を受けたときどのように対処すればいいのか、その判断能力を鍛える「サイバー演習」にも力を入れている。
その際名和は、参加者がたとえ正しい答えを出しても、考え得る行動は本当にそれだけか、ほかに想定される状況はないか、繰り返し問い続ける。
「サイバーセキュリティーの現場では想定していたことと全く違うことが発生して、現場が混乱するということが常だ」と名和は言う。その時点で準備をするのは不可能であり、だからこそ徹底した事前の準備をしていくしかない。
「攻撃を受けたとき、必要となるのは、どれだけ不安要素を想定出来ているか、その準備に尽きる」――百戦錬磨の名和が肝に銘じる信念だ。

「サイバー演習」は、名和が現場で経験した最新の攻撃が題材となる


先日録画しておいたプロフェッショナルを見て衝撃を受けた。去年日本が受けたサイバー攻撃は256億件、個人や企業、政府の中枢機関に攻撃をしかけ個人情報の悪用や機密情報の奪取、システムのデータ改竄を行う。それに対応するのがサイバーセキュリティ技術者、現在日本には26万人いるがそのトップに立つのが名和利男氏である。

名和氏は元自衛官で一旦はサイバーセキュリティの仕事から離れていたが近年、急激に危険度が増してきたサイバー攻撃に対し再び立ち向かうことを決意した。日本のシステムが壊れる現場を目撃しリスクを承知で今回の出演を決めた。名和氏は日本屈指の技術者であると同時に攻撃側にとっては邪魔な存在。時として身の危険を感じることがあるという。

 番組内では詳しくやっていなかったが既に日本の政府系、宇宙、核物質、電力、ガス、水道、航空、鉄道、医療といった国の根幹を揺るがす重要な機関への攻撃が増加し、実際に海外の攻撃者グループに国や大企業の機密文書が流出している。そしてその殆どが日本経済や外交交渉に深刻な影響を与えるものだという。

名和氏は「日本が終わってしまうのではないかという現実を知ってしまった」と語った。一日に100万種以上のマルウェア(攻撃ソフト)が作成され既に名和氏だけでは対応出来ない状況に陥っている。何しろメールは一日に千件、緊急を要する救援要請が午前中だけで5件も発生していた。

 攻撃側は防御側の小さな穴を一つ見つけてそこから攻撃をするだけでいいから対応は後手に回り圧倒的不利な状況で最悪の場合、国や自治体のネットワークシステムを破壊し、サーバーや通信回線の機能を停止させることで行政を機能不全に陥らせ、金融、交通、エネルギーなどの社会システムを崩壊させる。

 これはもはやサイバー戦争に等しい。日本は軍事的な防衛力も低ければサイバーセキュリティ能力も脆弱で攻撃者の的になっている。日本国民は気付かないだけで驚異は日々増していてある日突然、国家を揺るがす大事件が起こってもおかしくない状況なのだ。だから名和氏は光が全く見えない中でも最善を尽くし戦い続けている。マイナンバー制度も導入して大丈夫かどうか日本という国は危機管理能力が特に低いから非常に不安だ。

 私にはサイバー関係のことが分からないが名和氏を見ていると何か少しでも自分の出来る事を頑張ろうと思った。

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2009年12月11日 (金)

過去の名作②

  どうも引っ掛かっていた事が分かると、茂木さんの言うところのアハ体験でしょうか、脳が快感を覚えるようで、もう一つ父が断片的に覚えていた映画の質問をしました。

昔の洋画なのですが、タイトルが分かりません。

大雨が降る中、警官が犯人を追いかけています。
やがて犯人は灯台に逃げ込み、警官も後を追います。これで捕まえられると思ったら、灯台の中には3人の男がいました。しかも、中は広いので誰が一番最後に入ってきたのか分からない。そこで警官は三人それぞれからアリバイを聞きます。誰かが嘘をついている事は確かなのですが、三人ともアリバイがあります。

ラストは「この中に犯人がいることは確かである。しかし誰なのかは分からない」というような感じで結局、犯人は捕まらなかったと思います。

知っている方がいたら、教えて下さい。

回答

アンドレ・カイヤット監督の「俺は知らない」(1963)という映画だと思います。

・あらすじ

夏のリビエラ。誘拐事件が起った。被害者は、警察に知らせるなという犯人の要求をのみ、五千万フランの身代金も用意、密通で来た警部も子供が無事戻るまでは行動をしないと約束させた。警察は各所にラジオカーを配置、密かに犯人の動きを監視していた。身代金は車で来た犯人に持ち去らせた。車の動きは完全に警察の手に握られていた。ところが交通取締りの白バイがスピード違反で犯人を追跡したため警察の手が回っていると考えた犯人二人は白バイの警官を射殺し、人質の子供を殺した。

警察は犯人を灯台に追い込んだ。観念した犯人が一人ずつ出て来るが何と三人になっているのだ。しかも口を揃えて事件に無関係だ、と言い張る。三人ともアリバイがない。証拠もなにもない。三人の過去まで洗うが何も出てこない。三年がたったが事件は進展しなかった。陪審は犯人を確認出来ないため三人の無罪を答申した。民衆の当局非難は頂点に達し、裁判所を包囲した。釈放が決り容疑者達をトラックを使って脱出させたが、刑務所の門前で怒った民衆は運転手を引きずり下し、トラックを焼き払った。

父はラストシーンまで見ていなかったのか、犯人は裁かれないところまでで終わりだと思っていたのですが、衝撃的なラストだったんですね。素人ですが、疑わしきは罰せずという事なのでしょうか。でも、この3人の内、間違いなく二人は犯人。現代にも通じる永久不変の司法のテーマですね。特に裁判員制度も始まり、映画の中の話とも言えなくなりました。

裁判員制度にする事によって、司法に対する注目度が上がっている昨今、いつ私達は民衆の立場になるか分かりません。「光市母子殺害事件」や「闇サイト殺人事件」など、第三者から見ても憤りを感じる事件が多く起こっています。考察に値する映画だなと思いました。

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2009年12月 8日 (火)

過去の名作①

昔の映画やドラマのワンシーンやストーリーは覚えている。良い作品だったからもう一度観たいけど、何という題名なのか分からない。という事は結構あるのではないでしょうか。

最近では鼻歌を歌ったりすると、その音階から曲を探し出してくれたり、キーワードだけを入力してくれる機械があるそうですが、まだ一般的ではないですよね。そこで知恵袋に父が若い頃に見た映画について質問してみました。

モノクロ映画で、中年の、確か戦争の後遺症の過去を抱えてる男性と、小学校低学年の女の子が、どこかで出会う。二人は一緒に遊ぶ。確か、その女の子も身体だったか心だったかに悩みを抱えている。ところが、村の人々から、親子ほども年齢が離れた男と女が、まるで恋人のように仲良くしているのは気持ちが悪いというように言われて、二人は会えなくなっていく映画です。知っている方が居たら教えて下さい。

すると回答が尽きました。

1962年、セルジュ・ブールギニョン監督のフランス映画です。

*あらすじ*
インドシナ戦争で記憶を失ったピエールは、パリの病院に勤める看護婦マドレーヌと同棲していた。ある日、彼は寄宿学校に入れられた12歳の少女と出会う。そして、マドレーヌがいない日曜日ごとに、その少女フランソワーズを外に連れ出して森の中で一緒に遊ぶピエール。だが、周囲の人々はそんな二人の姿に不信感を抱き始める。やがてクリスマスの夜、森の小屋にツリーを飾るピエールの元へフランソワーズがやって来た。彼女はそこで、本名はシベールだと打ち明ける。そんな中、ピエールを怪しむ警官たちが二人のもとへ近づいてきていた…。

 
この映画でした。それで気になって調べたところ、クリスマスの晩に二人は会って、シベールは本名を彼に教えます。それで寝てしまうのですが、ピエールは寝ている間に屋根の上の風見鶏が欲しいと言っていた事を思い出してナイフを手に風見鶏をとってきます。ところが丁度そこに警官が到着し、ナイフを手にしていたピエールは不審者と間違われて射殺されてしまいます。

何とも悲しいラストシーンです。父が「昔の映画は考えさせられるものが多い」と言っていたのですが、分かったような気がしました。

個人的な感覚ですが、今年ヒットした映画をあげろと言われると名前が出てきません。ここのところ、歌も同じようにヒットした曲というと、ちょっと考え込んでしまいます。作詞家の阿久 悠さんは「時代が何を求めているかじっと見ていると見えてくる」と言ったそうですが、今、時代を捉えている歌や作品が少ないのかなと思いました。

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2008年10月27日 (月)

その時歴史が動いた 神々の歌 大地にふたたび アイヌの少女 知里幸恵をみて④

・文字がない
・歴史が残っていない

これが一番の原因だと思います。アイヌの人々も被差別部落の人も、これに当てはまると思います。

歴史が分からなければ、子孫は祖先の正当性を主張することは出来ません。
実は、日本も戦後、GHQにより漢字が粛清されてしまいました。私達は昔は本字といって今、私達が使っている漢字は簡略化されたものでした。だから歴史的に見れば、ちょっと前の明治時代の分権を読むことが出来ません。これは上に当てはまるように非常に恐ろしいことです。

つまり歴史とは民族の誇りであり、正しい歴史がないところに民族の誇りは起きないというのが私の考えです。

しかしアイヌの人の場合は幸恵のアイヌ神遙集のお陰で歴史が残りました。私達に出来ることは現状を記録しておくこと。今は現状でも時がたてば、それは歴史になります。

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2008年10月26日 (日)

その時歴史が動いた 神々の歌 大地にふたたび アイヌの少女 知里幸恵をみて③

幸恵は心臓の病と闘いながら、遂に原稿のチェックを全て終えます。正にその夜、幸恵の容態は急変。その日の内に息を引き取りました。

序文は「その昔、この広い北海道は私達先祖の自由の天地でありました。それも今はむかし。夢は破れて幾十、この地は急速な変転を来たしました」と始まっています。アイヌ神遙集が出幸恵は心臓の病と闘いながら、遂に原稿のチェックを全て終えます。正にその夜、幸恵の容態は急変。その日の内に息を引き取りました。

今では、毎年、秋にアイヌの伝統儀式が行われています。1970年頃から少数民族が自らの文化や権利を主張し出しました。国連では先住民族の権利に対する権利が認められました。日本でもアイヌを先住民族と認める決議が採択され、これにより140年にわたるアイヌ民族の悲願が果たされました。

私は以前、このブログに、そのとき歴史が動いたで紹介された被差別部落者の権利を回復しようとした西光万吉をアップした事があります。彼も幸恵と同じく、自分たちの血は汚れていると言われ続けた為、自分でもそうなのだと思って成長していきました。しかし、荘ではない事を気付き、全国水平社の設立という偉業を成し遂げます。

実は根拠なき謂われのないレッテルが貼られることよりも、言われ続けた側が、そうなのだと認識してしまう事の方が恐ろしいのかもしれません。何故なら、奴隷として連れ去られてしまったアフリカ黒人の人たちは、迫害された歴史が残せなかった為に対には自分たちが奴隷である事に疑問さえ持たなくなってしまったのです。

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2008年10月25日 (土)

その時歴史が動いた 神々の歌 大地にふたたび アイヌの少女 知里幸恵をみて②

そんな時、アイヌ文化を調査するために、幸恵の祖母を金田一京助が訪ねました。そこで熱心にアイヌの話をきく彼の姿を見て、幸恵は疑問に思います。(何故、この人は劣った民族と言われているアイヌの事を一生懸命きくのだろう)ある日、思い切ってその質問を幸恵に金田一は答えました。

「アイヌの伝承は貴重なものである。劣った民族ではないという何よりの証拠です」そのとき、幸恵は気がつきました。(私は、これまで自分たちアイヌのことは、何でも恥ずかしく肩身の狭いことだと思ってきました。でもそれは間違っていたと気付き、目が覚めました)

金田一からの要請もあり、幸恵はアイヌの伝承を文字にする作業に入ります。幸恵の現行を見た金田一は「自然や神々を敬うアイヌの考え方は近代の日本人が失いかけているものではないか」と考え、このノートを元に本を出版する事を考えました。その話を聞いた幸恵は、東京の金田一の元で原稿の練り直しを始めます。

幸恵は、ある日初めて繁華街に向かいます。「物質的な価値にふりまわされる都会人がアイヌが本当に豊かなのだろうか。私はアイヌであった事を喜ぶとしています」めまぐるしく行き交う都会の人々を見て、幸恵はこう記しています。

東京に来てから幸恵は心臓病を患ってしまいました。

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2008年10月20日 (月)

その時歴史が動いた 神々の歌 大地にふたたび アイヌの少女 知里幸恵をみて

知里幸恵とは日本名です。南下してきたロシアに対し、北海道を奪われてはならないとする日本は、アイヌ人を日本人になるようにと所謂、同化政策をとりました。幸恵は僅か19歳で生涯を閉じました。私と同じ年です。その偉業に今回はスポットが当たりました。

狩りや漁を生業として暮らしてきた人々。それがアイヌ民族です。アイヌの人々は口伝えの伝承という形で文化を継承していたので、アイヌ民族言語はあっても、文字は持ちませんでした。でも、口伝えには限界がありますし、物語が伝わっていくうちに、原文とは異なる可能性があります。そうなると、その民族の歴史が歪んでしまい、本来の文化と逸脱してくる恐れががあります。だから、文字があるという事は実にありがたいことだなと思いました。

歴史上、文字を持たない民族は他にもいました。最近ではハワイ(カメハメハ大王)や琉球・アフリカ系奴隷として連れてこられてしまった人々は文字を有していなかったと記憶しています。これらの人々のその後を鑑みると、何れにしろ、文字を持たないという事は圧倒的に不利という事が分かります。やはり歴史という物は、重要で文章として残しておかないといけないのだと再確認しました。

さて、今回の主人公、知里幸恵は幼い頃からアイヌは劣った民族だと言われて育ちました。開拓民として北海道に渡った日本人は彼らの事を阻害していた面がありました。アイヌ固有の文化は否定されて文化が廃れていき、神々がいると思ってきた森や原野が切り取られました。アイヌの人の生活は困窮し「職が耐え、飢餓が迫り、ただ座して死を待つが如し」という文献が残っています。

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2008年10月13日 (月)

10/6 「わたしが子どもたったころ」を見て

今回は、プロ野球解説者の張本 勲さんでした。

『喝』の小父さんというイメージが、私にはあったのですが、その壮絶な人生に圧倒されました。安打製造機と言われた張本さんは、体格も立派なので、子どもの頃、極貧で三度の食事もろくに摂れない環境の中で、どうして大きくなれたのか不思議に感じました。

日本プロ野球史上初の三千本安打達成。そして記録3085本の金字塔。でも、その右手は小指なく、薬指は半分、中指は曲がっている。親指は内側に曲がってしまったのは、子ども頃に焚き火をしていたときに小さなトラックが張本さんに気付かずにバックしてきて逃げ遅れ、真っ赤に燃える焚き火の中に左手を入れてしまった為の惨事でした。

しかし、それこそ不屈の精神での快挙を成した日本一の記録。もし右手が通常の侭だったら、三冠王も取っていたのではと考えてしまうのは素人の不謹慎かも知れませんね。

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2008年9月27日 (土)

「男はつらいよ」第一作目

先日、男はつらいよの第一作目のデジタルリマスター版が放送されていました。

最早、国民的映画となっているこの映画ですが、当初は一作目限りの予定でシリーズ化する考えはなかった様です。そのせいか、寅さんが車屋に帰ってきてから、さくらと博の結婚騒動→お寺の娘さんとの失恋→旅に出る→光男誕生と内容が凝縮されている様な感じがします。

48作にも及ぶシリーズとなった訳ですが、第一作目は今から40年ほど前に放映されました。まずは20年降りに寅さんが帰ってくるところから始まります。何か、いつもと違うなと思ってみてみたら、なんと寅さんはYシャツにネクタイをして革靴(?ちゃんとは確認できませんでした)を着ていました。かなり貴重な姿です。そして、おいちゃん、おばちゃん、さくらと再会。さくらは最初、お兄ちゃんが変えてきた事に気付きませんでした。

最初、寅さんは博との結婚に職工如きとさくらを結婚させないと反対します。でも、その内に博を応援するようになるところが寅さんらしいです。博とさくらの結婚式も名シーンです。博には大学教授のお父さんがいるのですが、高校の時に勘当されて以来、ずっと会っていませんでした。しかし結婚式に来た両親は「博に親として何もしてやれなかった」と詫び、息子を宜しくお願いしますと言います。しんみりと感動するシーンなのですが、寅さんが明るく纏める事によって湿っぽくならずに温かみを感じます。

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