書評

2015年10月 4日 (日)

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃⑦ 感想とまとめ

バックナンバー

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃① スパコンによる新世界の幕開け 

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃② エネルギー革命

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃③ 食糧自給率が100%に 

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃④ 働く必要のない世界  

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃⑤ 人類が不老を得る日

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃⑥ 日本にしかなし得ない新世界の創造

  私が今まで読んできた本の中で一番衝撃的な内容だった。この本を読んでしまうと新世界が来た後に生まれたかったなと思ってしまう。まあそれはあんまりなので私達が旧世界を体験出来る唯一の人類になるかもしれないと思っておこう。著作の中でも触れられていたが今に生きる私達は非常に数奇な運命の真っ直中にいるのだ。エクサスケールコンピュータの開発は何事も問題がなければ2020年には至る。そこから本当に夢のような世界が到来するのかというのは実は未だに半信半疑ではあるが、次世代コンピューター開発の最先端を走っている斎藤元章氏が新世界の到来を断言するのだからなんとも心強い。

 エクサスケールの衝撃⑥まで連作としてそれなりに更新してきたが本書の1%も書けていない。斎藤氏の文章は非常に読みやすく、また短編小説的な部分が出てくるのだが中々、読ませるものがあり文才があると感じた。当たり前だが私なんかより100倍以上国語力が高い。また最後に明かされる斎藤氏の経営する「PEZY」グループの名前の由来はユニークで面白かった。元々は医学を専攻していたこともあり医療に造詣が深く、また幅広い知識をお持ちだ。その功績も輝かしいものばかりで同じ日本人としてこれほど優秀な日本人がいることを誇りに思うともに畏敬の念を捧げたい。

 さてエクサスケールの衝撃による新世界が実現するかしないかは置いておいて、今からは想像もつかないまったく新しい夢のような世界が直ぐそこにあるというだけで胸が踊る。しかもそれが我が国、日本によって成されるかもしれないのだ。だが、このエクサスケールの誕生がもう少し先の話になっていたらどうだっただろう。日本はまだ辛うじて経済大国を維持し天皇を中心に三千年来育んできた世界に誇るべき道徳観、倫理観、理性、自制心、利己主義に走らない気高い精神を有している。

 しかし近年、特に敗戦後から日本人の持つ精神が次第に失われていっている感が強い。政界、財界、メディア会には所謂セカイ系地球市民、グローバリストが蔓延っていて国家観の欠如していた日本人が溢れている。出世の為、利益の為、己の私腹を肥やすためだけに行動し国家、国民を売る日本人はこんなにも多かったか。否、本来の日本の姿はこんなものではなかった筈である。

 この時代、今の日本でエクサスケールの技術を完成させられるというのは奇蹟、神様が人類に与えてくれたものではないかと思えるほど幸運な事だと感じる。きっと日本人なら真に平和な世界を創造できる。日本精神は失われたのではなく日本人が忘れてしまっているだけだと信じている。出来る事ならより多くの人にエクサスケールを知ってもらいたいと思う。このブログを読んで気になった方は買わずとも図書館などで借りて読んでみたらどうだろうか。それはさておき先ずは日本がエクサスケールコンピューティングを一番完成させることを祈って末筆としたい。

 頑張れ斎藤社長! 外国に負けるな日本!

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2015年10月 3日 (土)

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃⑥ 日本にしかなし得ない新世界の創造

バックナンバー

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃① スパコンによる新世界の幕開け

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃② エネルギー革命

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃③ 食糧自給率が100%に

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃④ 働く必要のない世界

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃⑤ 人類が不老を得る日

   今やアメリカを始め各国が次世代コンピュータ開発に国家を上げ心血を注ぎ邁進している。斎藤氏はエクサスケールによってこれまで書いてきたことを実現し、現代では及びもつかない新たな世界を構築する為には、日本人が先んじてエクサスケールコンピューターを開発しなくてはいけないと断言している。

 それは日本人の持つ道徳観念と関係している。エクサスケールコンピューティングは新世界を創造するための万能な機械では決してない。あくまでも人類が追い求めていた理想を追求するための道具であり、それが正しい方向に使われなければ人類は破滅に向かっていくといっても過言ではないのだ。

 例えばこの技術が中国やアメリカ、ヨーロッパに渡ったとして一体に何に使われるだろうか。先ず間違いなく軍事目的に利用され今より遥かに強大で恐ろしい威力を持つ兵器が開発されることになるだろう。或いは食糧が大量に生産できるようになったらその圧倒的な物量を持ってして他国の食糧安全保障を破壊し属国化することも可能である。もしくはクローン技術によって大量の奴隷が生み出されるかもしれない。

 
 現在においても中国や北朝鮮、ロシア、ある意味でアメリカといった他国を支配しようとする国はただある。自己の利益しか追求しない国に技術が渡れば「エネルギーがフリー」「衣食住がフリー」「不労・不老の実現」など臨むべくもないだろう。これは日本にしかなし得ない。いや日本が実現しなくてはならないのである。

 更に日本にはこれを実現する力と実績を持ちあせており、尚かつ技術を応用する能力も世界屈指である。グリーン500で1~3位を日本のスパコンが独占したことを鑑みても、日本には優秀な研究者、開発者が数多く存在し、膨大なノウハウを蓄積している中小企業や町工場によって革新的な技術や製品が日夜開発されている。

 万全な体制で開発に臨むことができ貧富の差もそれほど開いておらず階級社会でもない日本国ならば、和の精神持ち合わせ気高き心を失わない日本人ならばエクサスケールを実現し自国の繁栄と共に世界全体の幸福を必ずや達成出来る。  

 あらゆる観点から考えても日本が最もエクサスケールを平和に利用できる可能性が高いと私は確信している。

次回→ 斎藤元章著 エクサスケールの衝撃⑦ 感想とまとめ

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2015年10月 2日 (金)

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃⑤ 人類が不老を得る日 

<p><p><p><p><p><p>エクサスケール</p></p></p></p></p></p>

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斎藤元章著 エクサスケールの衝撃① スパコンによる新世界の幕開け

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃② エネルギー革命

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃③ 食糧自給率が100%に

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃④ 働く必要のない世界

 エネルギー、食糧、衣服、土地、お金と次々フリーになっていく世界、遂に人類は不老を得る。その鍵となるのがある一人の女性である。

  「ブルックグリーンバーグ」彼女はこの世に生を受けてから順調に成長していたが9ヶ月から12ヶ月を過ぎた頃、1歳児の状態のまま一切の成長が起こらなくなった。身長は75センチ、体重は7キロ、風貌は1歳児そのもので立って歩くことすらままならない。成長しない事を除けばごく普通の幼児である。しかし彼女は20年間を幼児のままこの状態を保った。因みに新陳代謝は日々行われているので髪の毛や爪は伸びたのだからまさに不老である。

  彼女はありとあらゆる大手医療機関、有名な大学病院で当時最高峰の検査という検査を受けたが遺伝的な異常を含め、成長遅滞以外の異常や原因となるものが一切確認出来なかった。更に成長ホルモンの投与や様々な治療を試みたがまったく成長の兆しが見られず終ぞ大人になることはなかった。

  遺伝的異常が見られなかった事以外に重要なのは彼女に一般的な幼児と変わらない健全な免疫力と自然治癒能力を有していたという事である。事実、重度の胃潰瘍を患っていたが治療により後遺症もなく見事回復を果たしている。こうした事実を鑑みると他の症例で見られる先天的な異常から起こる成長遅滞や、免疫の欠如や不全といったものと違い、何らかの後天的な理由と仕組みによって成長が時を止めたように停止してしまったことが示唆される。つまり

・先天的な異常を一切持たないにも関わらず彼女が1歳まで普通に成長していながらある日を境に成長を止めた。

・肉体のみならず脳と精神の成長も完全に止まり、尚かつ老化が見られない健康な状態であった。

・その状態を20年間に渡り維持した。ということになる。

 また「グリーンバーグ」氏とは逆に「アシュリー」氏を代表する「早老症」は脳の成長速度は通常である一方で、体は7倍ものスピードで老化していくが確認されているように、脳の成長と肉体の成長は必ずしも同じ速度で成長、老化するとは限らないことが明らかとなった。 

 これは今を生き日々老化している我々にも老化を止める手立てを解明しその適用が可能であるということだ。そうであればエクサスケールコンピューティングの開発により、これまでの数百万倍、遺伝子レベルでの多元的な探索、解析、シミュレーションが行われることで彼女の体の中で起こったその仕組みを解明することが出来る。そしてをそれを人類の適用に成功した暁には、いくら年月が過ぎようとも肉体が老化せず自らの自我や精神を保てる「不老」が実現するのだ。

 そして不老のみならずエクサスケールコンピューティングによって可能になる画期的な医療診断技術、新しい病の発見やその治療法、肉体と技術の融合といった今からでは想像もつかない医療が実現する。これらの技術は日本の手で開発しなければならない。次回はその事について

次回 斎藤元章著 エクサスケールの衝撃⑥ 日本にしかなし得ない新世界の創造 

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2015年10月 1日 (木)

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃④ 働く必要のない世界

<p><p><p>エクサスケール</p></p></p>

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斎藤元章著 エクサスケールの衝撃① スパコンによる新世界の幕開け

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃② エネルギー革命

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃③ 食糧自給率が100%に

  これまで書いてきた「衣」「食」「住」全てがフリーになった世界においては生活の為に働く必要のない社会が実現する。人件費がタダになることと「衣」「食」「住」がタダになるということは表裏一体、不離一体であり、お互いがそれぞれの前提条件になっている。「衣」「食」「住」をフリーにするには人件費がタダになることが必要であり、人件費をタダにするためには「衣」「食」「住」をフリーにしなくてはいけない。生活の為に働く必要のない社会を実現する過程で「衣」「食」「住」を保障しそれまでの労働を無給で行っていく必要がある。

 一定量の仕事をタダで行う人には「衣」「食」「住」全てをタダにするという条件で人材を募集し働いて貰うことで、人件費がかからない生産、建築、管理やサービスの提供が可能になり、その結果そこで提供された物やサービスを用いた次の段階では資材費、原料費、サービス費が全てタダになっていく。前回の「植物工場」を例にすれば、初期段階の設備投資や人間の介在は絶対に必要であるが、人間が必要な部分を機械化、ロボット化することで最終的には人件費のかからないフリーな生産が可能になる。

 重要なのは「衣」「食」「住」の保障といっても今より遥かに高い生活レベルを維持出来るという点だ。それを条件に完全なる人の働く必要のない社会を構築していく、しかも仕事の内容も自動化やロボット化が急速に進むので今より遥かに楽になるのだ。これはよく出てくるロボットに仕事を奪われるといったような話ではなく人間の変わりに仕事をやらせることで、生産効率は更に高まり、それまで作れなかったもの、栽培出来なかったもの、得られなかったものが次第に得られるようになる。「衣」「食」「住」の質はどんどん改善されていき人間の労働時間も殆ど僅かなものになっていく、そして遂には「衣」「食」「住」のフリーだけでなく、娯楽、趣味、旅行、贅沢品と全てのものがフリーになっていくのだ。

  こうして全てがフリーになっていけば貨幣の存在価値がなくなっていく、不労が実現すると共に貨幣経済も急激に縮小し別の価値観によって置換されるのは必然であり、人々は「お金」から解放され貧富の格差、階級といったものも自然と解消され理想的な社会が誕生する。

 これがエクサスケールコンピューティングがもたらす社会の変革である。先ずエネルギーがフリーに、衣食住がフリーに、そして労働がフリーになり、これまでの社会構造、価値観、生き方を根こそぎ覆してしまう。まさに題名の通り「エクサスケールの衝撃」といって過言ではない。ここまで書いてきたことは決して絵空事ではなく実現可能な話だということを強調したい。私も最初は半信半疑であったが本書を読んで将来的に起こりえる世界なのだと実感した。しかもそれは早ければ後15年でやってくる。そのときこの世界は一体どんな風に変わっていくのか、明るい希望が見える反面、恐怖も感じるがそれはさておき次回はエクサスケールコンピューティングがもたらすもう一つの「不老」について

次回 斎藤元章著 エクサスケールの衝撃⑤ 人類が不老を得る日 

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2015年9月30日 (水)

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃③ 食糧自給率が100%に

<p><p><p>エクサスケール</p></p></p>

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斎藤元章著 エクサスケールの衝撃① スパコンによる新世界の幕開け

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃② エネルギー革命

  前回はエネルギーが最終的にフリーになると結んだ。エネルギーがフリー、又は極端に安くになると今度は食糧問題が解決する。

 何故なら「植物工場」で安定した食糧供給が可能になるからだ。「植物工場」とは畑やビニールハウスで栽培するものと違い、施設内で植物の生育環境を完全にコントロールし高度な環境制御と生育予測によって野菜等の植物の周年生産や計画生産が可能な栽培施設の事である。

 植物工場のメリットは様々であるが例を上げると以下のものがある。

・生育期間の大幅な短縮による多期栽培を可能にする。

・短い生育期間でありながら収穫量を最大化出来る。

・植物に与えられる外的ストレスがなくなり品質や見た目が向上、安定化し鮮度が長く保たれる。

・養液と光源の性質制御によって特定の栄養素を増強した機能性野菜が栽培可能になる。

 まさに良いことずくめであるが最大のデメリットが莫大な電気代である。常に環境を制御するため大量の光源や光源の冷却装置、空調や栽培の為のクリーンルームの維持費にかなりのコストがかかってしまう。

 しかしエネルギー革命で電気代が無料、又は極端に低下すればこのデメリットは一気に解決される。更にエクサスケールコンピューティングによる研究開発により、既存の物より遥かに効率の良い大出力の出るLED光源や新光源の開発が成され、食物を遺伝子レベルで解析することで上記に上げたメリットを極大化出来る。その結果なんとコメの12期作すらも可能になってしまう。

 この「植物工場」の一番の利点はどんな地域にでも設置が出来ることで極端な話都市部のオフィス内でも栽培でき、また耕地面積も立体的に積み上げていくことで必要な分だけ確保出来る。そして畑を耕したり雑草を除去したりといった人間の手間が一切かからないから、コンピュータ制御による単純作業をロボットにやらせるため維持運営のコストが殆どかからなくなる。近い将来、植物全般をタダで作れることになるのだ。

 「植物工場」の魚版、畜産版も既に研究されており生態系を壊さず病気や抗生物質を一切摂取しない無菌な畜産も作れる。エクサスケールコンピューティングにより植物、魚介類、肉畜、食鳥、その他全てが交配操作、遺伝子操作がより安全、より効果的に行われ、短期間で収穫量が多く味、見た目も良く、品質が高く安定した品種が次々に生み出される。尚かつその生産効率は現在とは比較にならないほど高められる。更に凄いのは将来的に「植物工場」が小型化され各家庭に一台「植物工場」を設置することが可能になることだ。何もしないで自給自足が出来てしまう。 

 遂に食糧問題が解決され最終的にはエネルギー同様「食」すらも無料、フリーになる日が来る。食がフリーになると衣類もフリーに、そして土地すらもフリーになっていく、つまり人間が生きていく上で必要な「衣」「食」「住」全てがフリーになるのだ。詳しくは本書を読んで頂きたい。

 次回 斎藤元章著 エクサスケールの衝撃④ 働く必要のない世界

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2015年9月29日 (火)

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃② エネルギー革命

<p>エクサスケール</p>

前回→斎藤元章著 エクサスケールの衝撃① スパコンによる新世界の幕開け

 ・エネルギー問題の解決 

・食糧問題の解決 

・土地の無料化 

・生活の為に働く必要のない「不労」 

・「不老」の体を手にできる。

  今回からは上記の具体的な達成法を書いていく。始めに達成されるのはエネルギー問題の解決である。エネルギー問題の解決とは現在利用されているエネルギーをより効率的、より高性能に利用出来るようになる事は勿論、蓄電技術や太陽光発電等も大幅に改善されエクサスケールコンピューティングによって様々な技術革新が起こす。極めつけは火力発電や原子力発電に頼らない画期的なエネルギー創出方法を持ってして最終的にはエネルギーがフリー(無料)になることを指す。

  現段階でも既にエネルギー問題を解決するための手段として複数の案が浮上している。問題はそれらを達成するために必要な解析能力や調査力が足りないという点である。その解析力を次世代スーパーコンピュータ、エクサスケールコンピューティングによって手にすることが出来る。簡単にいえば今のスパコンで100年かかる解析をエクサスケールコンピューティングの力で1年や数ヶ月と大幅に短縮することでエネルギー革命を成すということだ。

  本書の内容を全て書く訳にはいかないので1例を挙げる。

  その一つは「重油産生藻類」自然界に存在しておりPUFA(高度不飽和脂肪酸)を生成し火を付けると燃える重油のような藻類である。2011年沖縄のマングローブ林にて発見された「オーランチオキトリウム」はこれまで発見されていた藻類の10倍以上もの高度不飽和脂肪酸の生成効率を持つ事が明らかになった。現在では琵琶湖の約3割に相当する面積で「オーランチキオトリウム」を大量に繁殖させることで日本の年間原油消費量を賄える試算が出ている。

  更にエクサスケールコンピューティングによって重油産生藻類全般の「遺伝子・タンパク質・代謝」といった全系を完全に解析、新たに遺伝子操作で理論限界に近い産生効率を持った新種を作り出す。そしてその化学的機構だけを詳細に解析し、生物ではない同じ機構を再現した有機モジュールを設計すれば水と二酸化炭素だけで酸素と高度不飽和脂肪酸を産生することが可能になる。解析、設計、合成を行い人口藻類「重油産生有機モジュール」を実現させる事はエクサスケールコンピューティングの現実的な応用例といえる。

  これがエクサスケールコンピューティングによるエネルギー問題解決の一例である。本書が示す様々なエネルギー創出方法を知りたい方は是非ご購入をして頂きたい。これらが達成されることでエネルギーがフリーになり、電気が欲しいときに欲しいだけ供給される。重油産生藻類によって同等品が大量に供給されるので化石燃料の価値が殆どなくなり結果として自動車や船舶、飛行機などの運賃や輸送費も最終的には無料となる。

 そうしてエネルギー問題が解決されると次は食糧問題の解決に向かっていく。

 次回へ続く

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃③ 食糧自給率が100%に

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2015年9月28日 (月)

斎藤元章著 エクサスケールの衝撃① スパコンによる新世界の幕開け

<p><p><p><p><p>エクサスケール</p></p></p></p></p>

 【三橋貴明】超技術革命で世界最強となる日本! 世界一のスーパーコンピューター「菖蒲」レポート[桜H27/9/23]

  先日上記の動画を拝見し次世代スーパーコンピューターの可能性を知った。2015年7月にドイツで行われたスーパーコンピューター省エネ性能ランキング、グリーン500にて1から3位を日本のスパコンが独占する快挙を成し遂げた。その開発者であるPEZYグループ代表の斎藤氏と経済評論家の三橋氏の対談が下記の動画である。

 『世界1〜3位独占!次世代スパコンから見る経済』三橋貴明×齊藤元章(株式会社EXASCALER、株式会社PEZY COMPUTING代表) 

  非常に興味深い内容で面白いものだったので是非一度視聴してみることをお勧めしたい。

Photo

今回は斎藤元章氏著エクサスケールの衝撃 次世代スーパーコンピュータが壮大な新世界の扉を開くをブログで書いていきたいと思う。まさに衝撃的な内容だが非常に文量が多く私もまだ最初の方しか読んでいないので連作として別けて投稿していく。

 

 まずエクサスケールコンピューティングとは何か。エクサスケールとは単位のことで簡単にいえば京の100倍である。過去にスパコンランキングで1位をとった日本のスーパーコンピューター京の100倍の性能を持ったコンピューターが「エクサスケールコンピューティング」と呼ばれる。 

 このエクサスケールコンピューティングはこれまでのスパコンによって持たされたら恩恵とは別次元の革命とも呼ぶべき社会変革を起こすという。それは今まで人類が経験してきたあらゆる変革よりも遥かに巨大で、本質的で根源的なものとなり、多様で広範に及ぶ人間の生活、社会全体の仕組み、価値観、尊厳、全てをいっきに変えてしまうだけの衝撃をもたらす。

 この変革において二つのフェーズが表れる。

 一つ目が前特異点(ファーストインパクト)で特異点(セカンドインパクト)が到来する前におきる最初の大きな変革であり、エクサスケールコンピューティングの実現によりいくつかの点でコンピュータの知性が全人類の能力を大きく、圧倒的に凌駕する結果として新たに発現する壮大な新世界。

 そして二つ目がファーストインパクトの次にやってくる特異点(セカンドインパクト)エクサスケールコンピューター自身の知性か、或いはそれが生み出す新しい人口的な知性が「人類全体の知性の総和」を大きく超越する世界の到来。 
 

 重要なのはこのファーストインパクトの発現が早ければ10年、遅くとも20年のうちには確実にやってくるということである。人類がファーストインパクトの対峙の仕方に誤り、上手く対応出来なかった場合、新の特異点(セカンドインパクト)の到来を見ることが出来なくなってしまう可能性がある。

 ではファーストインパクトでどんな変革が起きるのか。説明を省き列挙する。

・エネルギー問題の解決

・食糧問題の解決

・土地の無料化

・生活の為に働く必要のない「不労」

・「不老」の体を手にできる。

  恐らく皆さんはドラえもんの世界じゃあるまいしあり得ないと思うだろう。しかしそれが実現してしまうのだ。人類の歴史は約25万年だがたった1000年前の日本人が現代にタイムスリップしてきたらこれが未来の日本だと信じられないだろう。今日、生きる人類は世界の変革を極めて短期間の内に体験してきた。しかもその変革のスピードは加速度的に早まっており、今後40年間で人類の歴史25万年間におきた数百万倍の規模の変化を体験することはおかしくなく、それは今の人類には及びもつかない新世界でも不思議ではない。

 次回へ続く。→斎藤元章著 エクサスケールの衝撃② エネルギー革命

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2009年12月27日 (日)

本の紹介

わかたかたかこさん

ハロー。

小林…ゴーマニズム宣言、の漫画家さんが書かれた「日本を売った売国奴政治家」だったかタイトルうろ覚えですが、読んでみるといいですよ。
小沢氏も入っています。今回の天皇陛下に対する不敬も売国ですね。

 小林よしのりさんでしょうか。確か最近では「天皇論」という本の著者の人でしたよね。今度、読んでみたいと思います。

 本というと、私は十二国記という小説が好きなのですが、今日、図書館で、そのシリーズの一冊「華胥の幽夢(かしょのゆめ)」というのを久しぶりに借りてきました。

 この小説はシリーズで題名の通り、十二の国の物語です。設定は中国の大昔の神話がベースの異世界ファンタジーの話で水滸伝のような世界といったらイメージしやすいでしょうか。仙人や妖魔などが出てきます。でも内容は古代中国(特に周王朝)に類似しており、絶対的な王制で、12の国はそれぞれ神獣が天意に従って選んだ王によって統治されていて、(しかし、王が道を外れた時に反乱が起こったり、王が死んだりすることで次の王朝に代替わりします)その王朝が舞台になっています。

 一見、ファンタジーで浮世離れしている話かと思いきや、それはところどころそういう設定なだけであって、話は現代にも通じます。

 さて、本題の華胥の幽夢ですが、これは短編集で、十二国の内のある一国が舞台になっている読み切りです。その中の一遍で題名にもなっている「華胥」 簡単なあらすじは、愚策が続き、法の改悪が相次ぎ、政を放棄した先王に対し、憤った人達が王を倒し新たな王朝を開きました。しかし、段々国は傾いていきます。何故。先王は悪だと思って倒した新政権が上手くいかないのか。誰もが納得できず混乱する。登場人物の言葉が胸に響きます。

 「それは違うと非難する事はたやすいけれど、ただ責めるだけで何が正しいのか教えてあげられないのなら、それは何も生まない――。先王が税を重くしているのをみて軽い方がいいのにと、すごく単純に思っていた気がする。税は軽い方が良い。でも税を軽くすれば民を潤す事も出来なくなる。重ければ苦しい。軽くても苦しい。それを吟味した上での結論こそが答えでないといけなかったんじゃないかな。私達は、そういう意味で本当の答えを探した事がなかったと思うんです」

 それていく道を正道に戻す事は最早できず、やがて、新政権の王は道を失い禅譲します。――彼が最期に残した言葉「責難は成事にあらず」

   この物語は絶対王政ですが、私達は間接民主主義の世の中に生きています。つまり、この登場人物達に、私達はいつでも成り得ます。決して他人事ではないような気がしませんか。

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2009年7月 2日 (木)

「告白」という小説について③

 私は、この本をテレビ番組の本の紹介紹介コーナーで知りました。テレビとしては面白かったとしなければならないのでしょうが、何でもかんでも面白かったと連発しているような感もあるます。どうも、現在の風潮はトリック優先で動機が稀薄というか、親近感が湧きません。

 マスメディアにでると、突然ブレイク。丸山議員も大阪府知事も宮崎知事もそうでした。人気があるイコール正しいと、現代人は認識してしまう傾向が強いと思います。例えば、大阪府知事の橋下さんは、当初、立候補は「二万パーセントあり得ない」といっていました。他人の事ではなく、自分の事です。しかも弁護士です。自分のいった一言で、救える人も救えなくなる職業です。これに関しては首を傾げました。

 私は、政治家に一番必要なものは『先見の明』だと思っていますが、二万%という数字のボキャブラリーが不安です。これはもう人気先行資本主義の一番の欠陥だと思っています。拝金主義、人気主義、そして人気があれば権力に通じていく時代になっています。例えば、東国原さん人気がある。故に正しい。実績も上げている。しかし、因・縁・果がポリシーの私としては、その前の人が気になります。

 その前の知事が悪政を引いていれば、次の人は、或る意味やりやすいのではないでしょうか。例えば、橋下さんの前の女性知事は、どうしてこうも大阪府の財政を増やして、退職金だけで、八〇〇〇万も支払われたのに問題にされなかったのか、何なのか。その更に前のノック知事が、最低で政治以前の問題で辞めたことにより、その反動で女性知事が誕生したという経緯にも起因します。小泉さん然り、それ以前の田中角栄さん然り。特に現在は、人気から権力を手中出来る資本主義が出来上がりつつあります。

 しかし、田中角栄型政治の継承が小沢さんで、もう五〇年以上も続いています。小泉さんも、後生の評価が高いとは、とても思えません。陰の功労者は田中真紀子さんと竹中平蔵さん。田中さんは小泉さんを奇人と称しました。そして、その奇人を総理にさせたのですから、田中さんこそ大奇人です。竹中さんは、小泉さんから丸投げされて、やりたい放題でした。

 ところで、小泉さんと竹中さんの交流が全く無いようです。竹中さんがこれだけ叩かれているのに小泉さんが黙っているのは、沈黙の肯定のように思います。そう言えば田中真紀子さんも嘗て高い人気がありました。私は温故知新と因・縁・果の法則をブログの憲法にしていますが、そこからの結果は人気あるイコール正しいとはならない。むしろ、悪政を施す方が濃厚という結果の方が色濃いという結論を導きます。

 例えば今、毎日特集されている。マイケルジャクソンですが、とてつもない人気があります。しかし、だからといって、正しかった。少年への性的虐待はなかったとはなりません。むしろ奇行振りから見るとあったと言う見方も否定できません。本も同じで、デスノートや告白が大ブームになった事は認めますし、面白いとも思いますが、ブームだから正しいということにはなりません。

 全く同じ本でも、一冊は、「今日苦しくても明日は痩せる」というタイトルで出し、もう一冊は「何時も通り食べて痩せる」とした場合、前者が売れます。何故なら人は易きに流れる習性があるからです。それではどちらが信憑性があるかとなると、前者となります。しかし、売れるのは後者です。

「悪貨は良貨を駆逐する」とグレシャムはいいました。現在は資本主義と情報化が一体になった時代となり「悪習が美風を駆逐する」時代であるのかも知れません。

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「告白」という小説について②

  さて、犯行について。Bの場合、来てくれた男教師に叱られ、当然反発しますが、相手は強いので、次に女教師をターゲットにします。しかし女教師も強い。それでは、一番弱い奴は誰だ、となり四歳の娘へと二人の考えは定まっていきます。そして、担任の女教師の女児四歳の殺害を考えます。

 世の中には様々に人がいますので、そう考える子は居ないとはいえません。しかし、読者が読んで、あぁ、自分も同じ立場であったら、もしかするという部分が稀薄です。
 
 クラスの子供の前で、二人の少年を追い詰めていく。それはスリリングで謎解きという部分では興味が引かれます。デスノートという漫画が大ヒットしました。殺したい人の名前を、そのノートに書くと確実に相手が死ぬという設定です。人は、1日に七万回も考えているようです。「頭で考えていることを実行したら、全員が前科一〇〇犯になる」と言った人がいました。

 恐らく、太古の昔から、呪詛とか呪いとかがあるのですから、気に入らない者を抹殺するという妄想は誰にでも一度や二度はあるものだと思います。しかし、それが漫画となり映画となる時代になりました。ドラえもんは、道具を使って何でも思い通りになります。人間弱いもので、そうなると、欲しいものが手に入る子は幸せで手に入らない子は不幸になります。

 女教師は、「すぐに買い与えるのはいけない」という考えのもと、四歳の娘が欲しがったうさぎのポシェットを買い与えませでした。犯人の少年達は、その娘をウサギのポシェットで誘き寄せます。中学生の自分が、母親にあいたいのであれば、四歳の子どもは、母親が世界ともいうべき、その真っ直中にいることくらいは分かるわけです。つまり、自分は中学生で、母親にあいたい。そこで、四歳の女児を殺して、永遠に母親に逢わせない行動を計画するわけです。しつこく書くと、その為に、その女の子の欲しがっていたものを買って見せびらかしてまで、殺人に執着するわけです。

 食事にしても、音楽にしても、小説にしても、終わった後が、つまりマスターであれば客が食後満足するかに全神経が向きます。アーティストなら曲が終わった後の拍手大喝采が欲しい訳です。作家なら、読者が求めるのは読後感ということになります。(私の場合は自分と、これを書いた作家の違いと共通点を探して読んでいる訳ですが)

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